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ただせつなくて
投稿日 2019年2月17日 22:23:46 (Louis Vitton)
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昨日、母が倒れて救急搬送されました。
縁側で倒れているところを、郵便局の配達員の方が発見して119番通報。
私はそのとき、友達と約束があって名古屋に行っていました。
病院から連絡を受けたものの、病院に着くまでには2時間くらいかかるので
市内に住む兄のところに連絡をし、先に行ってもらうことにしました。
救急隊員も家族に引き渡すまで帰ることもできないらしく
急いで欲しいと言われましたが物理的な距離はどうともしがたく
歯がゆい思いをしました。
病名は、
房室完全ブロック
心臓を鼓動させる電流がなんらかの原因で遮断され
そのせいで異常な不整脈が起こるという病気。
発見されたとき、母の脈は1分間に20~30だったそうです。
(通常は70くらい)
その状態が長く続けば、心不全等を引き起こしたり
脳やその他の臓器へもダメージが起こるので
命に関わってくるのですが
幸い発見がはやかったようで、今のところ甚大なダメージは見当たらないとのことです。
今は、緊急措置として外付けのペースメーカーをつけて脈を保っていますが
このまま自脈が戻らなければペースメーカーを埋め込むしかないとのことです。
その日出かける前に、
今日は書留が届くことになってるから、気をつけていてくれる?とお願いし、
このところ締め切っていた母の部屋の雨戸を開けて出かけました。
母は、だいたい郵便配達員が来る時間が決まっているので
その時間になったら窓側へ行って、窓の鍵をあけて待っていたようです。
配達員の方が来たとき、窓側に腰掛けていたそうです。
いつもそうするように、窓をコンコンとたたいて知らせたけれども反応がないので
窓を開けて「おばあちゃん」と声をかけて体に触れたら、そのままぐらりと倒れたそうです。
この日、書留が届くことになっていなかったら
雨戸は閉めたままだったし
縁側で窓を開けて座っていることもなかっただろうし
郵便局員に発見されることもなかったし
救急隊員が運び出すこともできなかっただろうと思うのです。
そう考えると、助かるべきして助かったのだろうと、思います。
けれど、
あちこち管がつながれて、外付けのペースメーカーを寝ているときとかに無意識に外してしまうと
いけないからと、
両手をミットみたいな手袋で抑制されています。
その状態を、高齢な上耳が遠い母にわかるように看護師さんが説明してくれなかったみたいで
なんでこんなことされているのか、わからないと訴えてきました。
「この管をうっかり外してしまうと死んじゃうからこうしてるんだよ」と言いましたが
どこまで理解しているのかどうかはわかりません。
そもそもICUには30分しかいられないのですが
さっきまで話していたのにちょっと目を離すとうつらうつら寝ていて
そんな姿を見ると、助けられて本当に良かったのかなぁと思わずにはいられません。
私が手術をしたとき、ほんの1晩動けないだけなのに、血栓予防だといってきついソックスはいたり
脚にエアポンプみたいなのをつけられたりしたのに
こんな何日も寝たままにされて(尿管がつながっているからトイレも自分ではいけない)
褥瘡とか血栓とか大丈夫なのか?とか
そして看護師が
「退院されたとしてもこれまで通りの生活はほぼ望めません。寝たきりまたは認知症になる
可能性が高いです。ですから自宅での介護が難しいのであれば施設なども考えておいた
方がよいかと思います」と言っていました。
認知症も子供にとってはつらいけれど、寝たきりになっているのもつらい。
これまで家で自分のペースでのんきに過ごしてきた人が、いきなり施設に入る・・・それが
どれほど苦痛だろうか、想像できます。
施設に入所したことで、認知症になることも十分考えられます。
けれど、私だけで、仕事しながら介護するのは、無理です。
今回は命は助かったけれども、先のことを考えると、ほんとうによかったのか
疑問もわきます。
今の状態も、見ていてかわいそうで仕方ないのです。
「たら、れば」は言っても仕方のないことだけし
こんな風に思うのは、母が逝くことを望んでいるように思われそうなんだけれども
健康で長生きするのならいい、
多少不自由があっても、母にとって心地よい状態でいられるのならそれでもいい
でも、これからはそれが難しいとなれば
あのまま逝ってしまっていた方がもしかしたら幸せだったのかもしれないと思ってしまうのです。
父の最期を見て、日頃から延命措置はしてほしくない、と言っていました。
以前の主治医には、診察にいくたびにそんなことを言っていたようです。
昨日は、酸素マスクをして苦しそうにしていました。
心臓のモニターもあって、ほんとうに重篤な状況なのだと感じました。
私が到着する前、一度心臓がとまりかけて痙攣を起こして心臓マッサージとかしたと義姉から聞きました。
今日は昨日より元気でした。会話もはっきりとできてました。食事も自分で食べることができたようです。
サワラの煮たのと~と言ってたので、ほぼ普通食なんでしょう。
でも、片足がひもでつながれて両手にミットをはめられて
明日行ったとき、元気なのかはっきり会話ができるのか、まったくわかりません。
先月の20日にインフルエンザにかかって以来、
寝たり起きたりの生活をしていて、食事も私が朝夕食までの分を作って寝床に運んでいました。
その母が、私のところに書留が届くからちゃんと受け取らなきゃと、
起きて窓のところまで行って座っていたのだと思うと
なんだか申し訳なくて、つらくて涙が出ます。
母は母なりに世話になるばかりでは申し訳ないと思って、
私のために何かしたいと思っていたのだろうと
せめて手紙くらい受け取ろうとしていたんだろうと
そんなことを
いろいろ考えるとせつなくてせつなくて・・・・・
友人のお父様が、心臓発作で倒れてあっという間に亡くなってしまいました。
70代での死は友人にはショックだったと思うのですが
死が避けられないことだと考えれば、
長く苦しまなかったこと、それはお父様自身にとっても友人にとっても幸いだったのでないかと
思うのです。
まだまだ先は長いです。
きっと、だれにとっても、悲しさや苦しさや寂しさやつらさを感じない、ベストな答えは
ないのだろうと思います。
それでも、答えは出さないといけない。
つらいことがたくさんあるだろうな・・・・それでも見送るまでが子供の役目。
がんばるしかない。
Source: さらだ日和
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